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『死神くん』2話

2話、面白かったです。原作読者の方の話を小耳にはさんだところ、だいぶ現代版としてアレンジが加えられていた様子。死神くん、福子ちゃんと対面していた時とは打って変わってコミカルなキャラクターになってました。

前回のラストで死神手帳を人間界に落としてしまった死神くん。それを人間の青年に拾われたことで様々な問題がおこり、事態は二転三転してゆきます。

冒頭からカラスの美玲ちゃんにビシバシしばかれていて笑ってしまいました。ここの関係はやっぱりなんだか不思議だな~。上司と言うわりにはタメ口だし、ビクビクしてるから怖いんだろうなあと思っていると遠慮なく意見して刃向うし。まあ今のところ他に会話する相手もいないみたいだから(迎えにいく人間以外)なんだかんだ近しい者への感情があるんでしょうか。

手帳を拾った島くんは保険の営業マン。手帳に名前が浮かび上がるのはじきに死ぬ人間だとおぼろげに確信し、その人の体調の不安をつつくことで保険の契約をとることに成功。味をしめていきます。ツッコミどころもありますがそれはさておき、島くん役の林さん、表情の演技がとても上手でしたね。クズっぷりと優しいところとの同居具合が絶妙なので、最終的には仕方ないなあ…と思わせてくれるキャラクターになっていました。小学生のいじめられっこ、健太くんとの出会いは描かれなかったけど、孤立する自分自身を重ねて声をかけたのかな。

島くんが死神手帳を参考にして営業のために訪れた家が、その健太くんの家。そこで健太くんのお父さんを迎えにきていた死神くんとバッタリ。

ここの出会いのシーンはお気に入りです。ドアの前にさりげなく佇んでいる死神くんと、手帳を手にした作用で死神くんの姿がみえてしまう島くん。サラリーマンらしく名刺交換するところなんて最高におかしかった。死神くんほっそいな!動きといい衣装込みの身体のフォルムといい、ディズニーアニメから飛び出してきたキャラクターみたいにみえちゃいました。

手帳がなくてもお迎えの必要な人間がわかるのかしら。カラスが教えてくれたのかな?ずっと近くで見ていたみたいだもんね。

もうひとつのお気に入りは酒盛りシーン。そこで判明したことは、死神くんには友達がおらず、酒癖がわるい。な、泣ける!島くんと仕事の出来なさっぷりで意気投合するところからして泣ける。

結局、死神手帳は島くんによって故意に利用されてしまうのだけど、彼は上司を殺す記述を消して、小さな友人を救うために自分の命を差し出します。それだって彼のエゴで、悪ではないというだけ。それでも、あの満足そうな顔をみていると誰にも何も言えないと思えるのです。

 天界に送られる魂の数は決まっていているらしく、その帳尻が合いさえすればなんとかなるというこのルールはけっこうポイントになっていきそうだなあ。

次回はとうとう悪魔とあいのり!